遺骨不要

関東では斎場でお遺骨を全部収骨して持って帰る(全量収骨)に対し、

関西では5寸程度の骨壺に主要な部位のみを収骨して(部分収骨)、

残りは斎場で引き取り、供養してくれることが分かりました。

関東と関西の収骨の違いエンター

私が見た感じでは、喉仏1個入れるぐらいの2寸の骨壺だけの収骨でも

全く問題無さそうでしたので、もう一押しして、

「遺骨は全く要りません」が可能かどうかについて検証してみます。

遺骨は絶対に持って帰るべきかどうか

斎場にいって亡き人を火葬してもらったら、

遺骨が残るというのは分かり切った事実で、

皆が骨壺に入れて持って帰るからには、それなりの決まりがありそうです。

遺骨を持って帰るかどうかについては各自治体に「火葬場条例」があり、

その中に「焼骨の引取」という項目があります。

焼骨の引取に関しては、大体、次の項目で成り立っています。

  • 火葬後すぐ(あるいは指定日時に)焼骨を引き取らなければならない
  • 引取りがない場合市長は(ある程度の期間経過後)焼骨を処分(又は適宜措置)することができる
  • 処分(又は適宜措置)した場合、費用を申し受ける

例えば横須賀市火葬場条例では

第7条 火葬場を使用した者は、火葬終了後直ちに焼骨を引き取らなければならない。
2 前項の規定により焼骨を引き取らない者があるときは、市において適宜の措置をし、これに要した費用を当該引き取るべき者から徴収することができる。

横浜市斎場条例では

第4条 斎場を使用した者は、焼骨を引き取らなければならない。
2 市長は、斎場を使用した者がその日のうちに焼骨を引き取らないときは、仮埋蔵等の必要な措置を行うことができる。

やはり大原則としてはすぐに焼骨を持って帰るようになっていますが、

焼骨を引き取らない者がある時という規定がある以上、

そういう人が必ずいるということですが、

積極的に「どうぞ置いて行ってください」という表現では無いことから、

万一のことを想定しての記述であり、

「要りません」と申請しても通るような感じではありません。

祭祀権について

祭祀権というものは本来、家という制度に於いて継承者が

引き継ぐべき権利であり、冠婚葬祭の政を取り仕切る権利なのですが、

現代社会では家という制度が崩壊寸前であり、実際には役に立ちませんが、

お墓の継承権などがこれに相当し、墓地を維持管理するとともに、

自らとその家族がその墓地に入る権利となります。

大抵は遺骨を持ち帰る人が故人の継承者であり、

それに付随して様々な権利を持つようになりますので、

その権利の証として遺骨を持ち帰るということになります。

従って「全く不要」というのは、

財産分与に関するトラブルの原因にも成りかねないので、

それが出来ないようになっていると思います。

役所では個人レベルのトラブルまでは受けませんということなのです。

宗教的感情

そしてもう一つ言えることは、遺骨に対する宗教的感情です。

全くの無宗教で「死んだら終わり」と考える人には遺骨はただの物ですが、

故人に対する愛着と宗教心の強い人なら、遺骨に対する強い愛着心があるのです。

毎日骨壺の蓋を開けて語り掛ける人もいますし、

場合によっては遺骨を取り出して触れたり、食べたりする人もいます。

誰か一人の判断で遺骨は要らないということになっても、

遺骨は是非とも必要と感じている人も実際にはいるのです。

こういった様々な人の宗教的感情も配慮して、

遺骨は持ち帰るようになっていると思うのです。

喉仏供養

遺骨は全量、或いはある程度は持ち帰らないといけないことが

お分かり頂けたと思いますが、お墓があれば納骨すれば良いだけのことです。

しかし、問題なのは後継者のいない人、お墓を買えない人がたくさんいることです。

遺骨を残すにしてもほんの少しだけなら、お墓も散骨も不要です。

喉仏供養が全ての問題を解決するのです。