散骨

今日は仕事で福島に行きましたが、

霊園の管理者の方と話をしていて気が付いたのですが、

福島あたりでは、お墓の中に納骨するのに、

遺骨の入った骨壷を納めるのではなく、

カロート(納骨室)の中にお遺骨を直接撒くそうで、

それを「散骨」と言っていました。

東北ではお墓に納骨するのに、

遺骨を布袋に入れて納めたり、

そのまま撒くのは知っていましたが、

長い年月の間に土に還る可能性を思えば、

まさに散骨なのかもしれません。

ほとんどのカロートの底は土や砂になっていて、

昔の土葬のように、土の中に埋めてしまうことを思えば、

土に還るスピードは微々たるものとは思いますが、

ある意味自然葬なのかもしれません。

そして、亡くなった順番に納骨室に撒いていく訳ですから、

亡くなる方が増える度に、そのお遺骨は積み重なっていきますし、

誰のお遺骨かも分からなくなってしまいます。

家族の骨は皆一緒、ということで、

素晴らしいことだと思いますし、

散骨と言えば散骨かもしれません。