自然に還る

私達の体は、生きている間は自分のもの、という感じがしますが、

お借りしたもの、ということが正解なのではないでしょうか。

骨や肉体は全て細胞から出来ていますが、その細胞も活動するためには、

食べ物が必要で、食べ物は、お金を出して買ってきたものとい言え、

自然の恵みを頂いているだけのことであり、

自然からの「借り物」に過ぎないのです。

借りたものはお返しするのが自然の法則で、

森の中の大木でも、自らの命を終えた後には、次なる生命の肥やしになるのです。

私達はお還しする、ということをすっかり忘れているように思います。

お還しするにしても、借りた時よりも綺麗にしてお返しするのが礼儀です。

そういう意味では、散骨において遺骨も自然にお還しするのが

生命としての使命だと思います。