海の散骨について

海の散骨での希望の場所があるとしたら、例えばハワイの海で散骨して欲しいとか、沖縄の海で散骨して欲しいとか、温暖で綺麗な海を希望する方が多いものです。

冷たくて汚い所は誰も好みませんが、温かくて綺麗な所は人間が本能的に欲するものです。

場合によっては亡き人が過去に住んでいた所の近くとか、思い出の場所であるとかの情景であったりもするのですが、希望の場所であったり、思い出の場所に散骨することについては、亡き人の希望であるのなら、その通りにすることで満足する訳ですから、無念の思いが残ることが無いという意義があります。

但し散骨した場所については、散布したお遺骨は拡散して流れていきますので、お墓のような特別な意味合いは無く、ハワイとか沖縄などの観光地に行くことについては、散骨にも観光的な要素があっても良いとは思いますが、本来は海の向こうの浄土の世界に旅立つという日本人が古来より持っていた信仰にも重なる部分があるのではないかと思います。

ハワイとか沖縄ばかりが先行して、肝心の故人様を送り出す真の目的ということが曖昧になってはいけません。