永代供養とは、後継者のいない者が、ご先祖の遺骨を寺院などで
永代に亘って供養してもらうことです。
我が国では、人口の減少、少子高齢化、核家族化の進行により、
お年寄りの割合が増え続け、夫婦二人あるいは
一人暮らしの家族構成になりつつあります。
後継者がいないことから、新規にお墓を購入することも出来ず、
故郷のお墓もお参りすることが出来なくなってしまったら、
ご先祖の遺骨は、誰かに託すことも出来ずに、無縁仏になってしまいます。
こういう方のために永代供養が必要になってくるのです。
永代供養は永遠に供養してくれることではない
永代供養と聞けば、永遠に供養してくれることのように思いますが、
果たして永遠の供養なのでしょうか。
結論から先に言いますと、この世では、どんなにお金を払っても、
永遠というものは買えないということです。
永代供養は一般的に寺院で使われる言葉で、本来は、
末代に亘って供養することです。
亡き人のために日々の読経をしたり、お盆、お彼岸の
法要をしたりするのが供養なのです。
通常は、永代供養の期間は、個別に供養されることが多く、
永代供養の期間が過ぎれば、合同の扱いになることが多いです。
永代供養料を受け取った住職は、
そのお金を運営に使えますが、次の住職、更に次の住職になると、
過去の遺物を受け継ぐだけで、何の収入にもならないことから、
永代供養の年限を区切るということが行われています。
例えば現住職1代限りとか、30年などの年限を決めることにより、
次の住職に負担をかけないようにしているのです。
頼む側からすればね高い永代供養料を支払ったのに、
たった30年の供養なのかと、騙されたような気になりますが、
永遠は買うことが出来ないというのが、世の常なのです。
しかしながら、例え合同になったとしても、その寺院が続く限りは
そこに居続けることが出来る訳ですから、
かなりの長きに亘って無縁になることは無いというのが、
ある意味、永代供養の魅力なのです。
永代供養は中身をよく確かめて
永代供養の中身は、寺院が独自に決めることであり、
一般的な決まりは特にありません。
これから検討しようという方は、良く中身を確かめてから
契約されることをおすすめいたします。
そもそも先祖の供養などということは、人にお金を払って頼むものではなく、
自分でするものです。
自分が生きている限りは、ご先祖様にありがとうの気持ちを持ち続ける、
これが本当の供養なのです。
寺院に永代供養を頼む場合には、
ご先祖の遺骨を大切に扱ってくれる所に頼みたいものです。