散骨のために遺骨を粉骨する目的は大きく分けて2つあると思います。
1つは遺骨を自然に還りやすくするという目的、
そしてもう1つは散骨した時にそれが遺骨だと分からないようにするためです。
日本で散骨する場合には、粉骨の粒度に関する取り決めは一切なく、
欧米のルールに倣った2ミリ以下という粒度が定着していると思います。
我が国の粉骨業者も大体この規格に従っています。
2mm程度の粒度とは
欧米の散骨ルールのぎりぎりの粒度で、2mm程度の粒度の砂の写真です。
実際の遺骨の感じにとても近い砂を選びました。
ザラザラの砂という感じですね。粒々がはっきりと分かり、
1つ1つが指でつまむことができますが、これが遺骨だと分かる人はいないでしょう。
白い砂浜に撒けば実際の砂と同化してしまいます。
1mm程度の粒度とは
先ほどの粒子よりもさらに細かいのが分かります。
かなりサラサラ状態ですが、時々粒々が混ざります。
1mm以下の粒度とは
やっとサラサラの粉状になりました。時々細かい粒々が分かりますが、
ここまで細かくすれば世界中、どの国の散骨でも問題ありません。
薬研などを使ってもっと細かくすれば小麦粉状態になり、吹けば飛ぶ感じです。
環境に優しい粉骨とは
散骨の大きな目的は、お遺骨を自然にお還しすることです。
お遺骨は散骨する場所によって海や大地に還っていきます。
粉骨する際にはなるべく粒度を細かく、
そして遺骨に含まれている金属などの不純物を完全に取り除くことが必要です。
私達の体は元々、大自然から頂いたものであり、自然の中で生きる者の使命として、
大切に使って、最後には綺麗にしてお還ししたいものです。