海の散骨では散骨後に花を手向けます。
遺骨を粉末にした遺灰は海に撒けば沈み加減に拡がっていきますが、
海の色に打ち消されて、すぐに撒いた場所が分からなくなってしまいます。
やはり最後のお別れで、皆が同じ方向に向かって手を合わせるためには、
何かしらの目印が必要となりますが、
海に手向けたお花が水に浮かんで、撒いた場所を保ってくれているので、
お花の役割はとても大きいのです。
お花も撒いたばかりの時はまとまっていますが、
やがて潮に流されて拡がっていきます。
散骨が済んで港に帰る時も、浮いているお花が目印となり、
最後のお別れを美しく演出します。