フェリーのデッキから散骨

お金を払ってフェリーに乗って、デッキから散骨することは法的には問題無いのでしょうか、その可否について検証してみます。

実際に散骨した方

フェリーのデッキで実際に散骨された方がおられますが、例えば東京からですと、竹芝桟橋から伊豆大島までの高速ジェット船があり、1時間45分で大島に着きますが、高速ジェット船は、船外に出ることは出来ません。

大型客船なら22時に竹芝桟橋を出港して朝6時に大島に到着します。

大島で観光して14時30分発に乗れば19時には東京に到着します。

その間に船のデッキに出て水溶性の袋に入れた遺灰を海に投げ入れれば、あっという間に散骨が済んでしまいますし、高額なチャーター料を払わなくても安い料金で散骨が出来、しかも太平洋に出て紺碧の大海原での散骨ですから、ある意味とても贅沢な散骨かもしれません。

フェリーから物を投げる事

船の船員が生活ごみやし尿、廃油などを投棄する場合には船の大きさや船員の数などによって規定があり、それを守る必要がありますが、船の乗客がゴミなどを投棄する事についての規定はありませんので、遺灰を投棄しても法律に触れる事はありません。

フェリーの会社に聞いてみる

東京湾以外は太平洋ですので、海上で散骨するには申し分ないのですが、フェリーのデッキから散骨したい旨の問い合わせをしても了承してもらえません。

それは他の乗客の眼があるという手前、乗客の中には新婚さんも居れば若いカップルもいる訳ですから、そういう人達がいる傍で散骨することは、心情的にも不快な思いをさせてしまいます。

また水溶性袋に入れた状態で遠くに投げれば船に付着するような事はありませんが、袋から取り出してサラサラと撒いたりすれば、風向きや船の乱気流で戻されることもあるのです。

散骨は葬送の儀ですから堂々と

聞かずに黙ってすれば問題無いかもしれませんが、少なくとも人の目を気にしないといけませんし、散骨は故人様を送るための葬送の儀式であることを考えると、堂々と出来ないということは、コソコソと隠れてすることであり、葬送の儀式としてはふさわしくありません。

他にもフェリーの外洋航路はたくさんありますが、散骨して良いかという問い合わせに了解してくれる船会社はないと思います。

理由としては、他の乗客がいる手前、快く思わない人がいるかもしれないことに配慮する必要があるからです。

場合によっては新婚旅行の夫婦がいるかもしれませんし、遺骨を持っているだけで近づきたくないと思っている方もおられるのです。


よくある質問-海の散骨エンター


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