遺骨の自宅安置

お墓が無くて遺骨をいつまでも自宅に安置していますが、これって、法律違反ですか?

遺骨の自宅安置について

遺骨はお墓に納骨するもの、という固定観念は少なからず皆さんの心の中にあるもので、ある意味、家に遺骨を置き続けることは罪悪感を感じる人もおられます。

しかし実際の所、遺骨を自宅に安置している人は金銭的な理由でお墓が買えなかったり、後継者が居ないために買っても無縁になってしまう、などの理由でやむを得ず自宅に遺骨をお祀りしているのです。

後継者が居て、お墓がある人でしたら、亡き人の遺骨は四十九日が済みましたらお墓に納骨するというのが、ごく普通の方法ですから、自宅に遺骨が安置しているなんていうことは考えられませんが、近年では人口の減少や、少子高齢化が進んでいることから、後継者のいない人は増え続け、遺骨を自宅に安置している人が増え続けているのです。

遺骨の自宅安置は法律違反ではありません

結論から先に申しますと、遺骨の自宅安置は法律違反ではありません。遺骨には火葬が済んだ時に「埋葬許可証」が発行されていて、埋葬される権利を保障していますが、埋葬されなければ何の意味も無い書類なのです。

「埋葬許可証」は「埋葬してもいいですよ」、という書類であって、「絶対に埋葬しなさい」という書類ではありません。国民の埋葬される権利が保障されている書類なのです。

従って埋葬しなければ、自宅に遺骨を安置していても法的な影響力は全く無く、合法なのです。

遺骨は自宅に何十年でも安置出来る

遺骨は自宅に何十年安置し続けても問題ありません。親族の人が「お墓にいれないと可哀そうだ」と言われても、僧侶に「お墓に入れないと成仏出来ない」と言われたにしろ、安置し続けて大丈夫です。お墓に入れても無縁仏になるのなら、成仏できません。

自宅での遺骨のお祀りの仕方

自宅に遺骨を置き続ける

なるべく腰よりも高い位置で綺麗に片付けられたところ、方角で言いますと北側か東側に敷物などを敷いて、その上にお祀りしてください。仏壇がある場合には、仏壇の前か横でも構いません。仏壇の中に入れることが出来るのは、小さな分骨用の3寸程度の骨壺でしたら構いません。本尊様は上の真ん中、遺骨はその横か下にしてください。

骨壺の前には線香立てやロウソク、おりんなどの仏具があってもよいかもしれません。お気に入りの写真があれば前に飾り付けしてください。

中のお遺骨が湿気ない工夫を

湿気ない工夫

そのままの姿でお祀りする場合には、中のお遺骨が湿気ないようにしておく必要があります。場合によってはカビが生えたりすることがありますし、将来散骨をする予定があるのなら、お遺骨が湿気ていますと乾燥する必要が生じ、そのままでは粉骨が出来なくなります。

桐箱から骨壺を取り出して骨壺の胴体と蓋のすき間をふさぐようにビニールテープをぐるっと一周巻き付けてください。巻く時のコツは、ちょっと強めに引っ張りながら骨壺に食い込むような感じで巻き付けることです。こうしておけば安心です。

最終的には散骨を

自宅にお遺骨を置き続けることは法律的には全く問題ありませんが、それでもいつかは家に置き続けることが出来なくなる時が来るものです。お墓に納骨することが出来ないのであれば、散骨がよろしいかと思います。

長年お祀りし続けたのであれば、最後にお祓いした方がよろしいかと思います。そういう時には私が僧侶をしておりますので、お気軽にご相談くださいませ。