粉骨

遺骨を粉にするということは粉骨と言われ、最近では散骨業者が電動粉砕機を使って粉骨する様子がマスコミでも流れるようになりました。

粉骨という作業が遺骨を粉にするというだけの目的であれば電動粉骨機の中に遺骨を入れて蓋をして、スイッチを入れれば出来上がりであり、それなりに厳粛に行えば、さも有難いような印象を受けます。

しかし本来亡き人の亡骸というものは、私達が地球上の生物であることを思えば、長い時間をかけて少しずつ自然に還っていくべきであり、土にそして自然に還って次なる生命を育む糧となることが自然の中の循環の法則なのです。

自然の法則に少しでも近づくためには遺骨の粉砕は電動粉砕機で行ってはいけません、手作業で時間をかけてゆっくりと行うことが大切なことなのです。