参加する粉骨

NPO法人やすらか庵では全てのお遺骨の粉骨に際して、手作業で実践してます。お遺骨を小さくしたりする目的で粉骨のみ行うこともありますが、散骨する場合には必ず粉骨もいたします。

手作業の粉骨とは

手作業の粉骨とは、倍力装置のような道具は使いますが、電動の機械は使わないという意味で、全ての行程に於いて例えば粉砕、フルイにかけるなどの作業が手作業なのです。散骨と粉骨の仕事はもう16年も続けていますが、当初からこの手作業の方針は変わっておりません。

機械を採用しない訳

ほとんどの粉骨業者は機械式の粉砕機を採用してお遺骨の粉骨に使っています。粉骨の作業は徹行ですれば重労働であり、時間がかかりますので、楽で速い機械を使うことが主流です。

NPO法人やすらか庵の粉骨で、機械を採用しない訳は、粉骨という行程を、故人様をお送りする葬送の儀と捉えているからです。

故人様にとって、遺骨を何の予告も無しにいきなり粉末にされたら、出来上がった粉が何なのか分からなくなってしまい、無縁仏になりかねません。

儀式と言うものが必要な訳は、亡き人に今している事を説明するという大きな目的があるのです。

手作業の粉骨の長所

手作業で粉骨する時には遺骨に含まれる金属、非金属などの不純物を目視で丁寧に取り除きますので、ほとんどの不純物を取り除くことが出来ますが、機械式の場合には、そのような不純物が入っていても強引に粉砕してしまいますので、見た目には綺麗な粉末に見えても不純物の多い粉末になってしまいます。

海外に粉末にしたお遺骨を持ち出すような場合には、手荷物として持ち出すことになりますが、手作業の粉骨の方が不純物がほとんど無いという意味ではとてても安心です。

NPO法人やすらか庵では和文、英文の粉骨証明書も発行いたしますので、なおさら安心です。

また、立会で参加される場合には、ご一緒に作業に参加して頂くことで故人様に語りかけたり、故人様のことを思ったりすることが出来ますので、とても有意義な時間が過ごせる訳です。

これで故人様にも喜んで頂きましたら最高の供養となりますので、こういったことが業者任せではとてももったいないことだと思います。

散骨も粉骨も一度きりのものでございます。一回したら終わりです、後で後悔しないような方法で行いたいものでございます。