わが国では既に人口減が始まっていて、
若い人が少なく、老人の多い国になりつつあります。
老人の介護にしても、人手が不足していて、
お年寄りがお年寄りを介護する「老老介護」の時代に
なりつつあります。
お年寄りの介護は時間的にも金銭的にもとても負担が大きく、
精神的に参ってしまう方が多いので、
これからの時代、こういう方々の救済が必要になってきます。
私の身の回りにもこういう方がおられるので、
何とかしてあげないとと、痛感している次第です。
人口が減っていく場合の典型的なパターンとして、
- 結婚しない
- 結婚しても子供がいない
- 結婚してもすぐに別れる
- 子供がいても女の子ばかり
- 子供が一人っ子である
- 男の子がいるが、後を継ぐ気がない
このような家族が皆さんのお家にも、
あるいは周りの方に必ずおられるかと思います。
特に女のお子さんしかいないような家庭の場合には、
昔は養子縁組してまでも「家」を継いでもらっていたものでしたが、
今の時代は、「家」というものにそれほどの価値はなく、
むしろ「家」は絶えてしまっても、
娘さんには自由に結婚相手を選んでもらい、
何かを継がせるというようなことはしない、
ということが即ち真の愛情ある「親心」の
表現ではないかと思います。
昔の、「家を大切に」という時代から、
「自由を大切に」という時代へと変わっていったのです。
ある意味、「家を大切に」という時代があったからこそ、
その発展した成熟の形として「自由を大切に」という
思いやりの心が生まれたのかもしれません。
一つしかない人生なのですから、
親が子に何かを押し付けて、不自由な一生を過ごすよりは、
自分が選んだ自由を楽しみながら生きていくことこそ、
親が子に望む幸せの形でしょうし、
親心ではないかと思います。