粉骨は、お遺骨を粉にすることですが、

散骨するには2ミリ以下の粒度にすることが必要です。

お遺骨には硬い部分と柔らかい部分とがあり、

柔らかい部分は棒でつつくだけで粉になりますが、

硬い部分は金槌で叩かないと割れないぐらいの硬さがあります。

自分で粉骨するのに使用可能な道具について検証していきます 。

まずは粉骨の道具の長所と欠点を表にしてみました。

所要時間は大人の方のお遺骨を初めて粉骨する方が

全量粉骨する場合の連続作業の予想時間です。

粉骨の方法 長所 欠点 予想時間
自分の手 ・道具が不要 ・最高の供養 ・手がボロボロ 無理
乳鉢と乳棒 ・入手しやすい ・少量の粉砕には適 ・すり鉢よりも掃除が楽 ・全部粉砕するのは困難 ・遺骨が飛び散りやすい ・大型のものは高価 12時間
すり鉢とすりこ木 ・入手しやすい ・少量の粉砕には適 ・根気と強大な腕力が必要 ・遺骨が飛び散りやすい ・すり鉢の目がつまる 5時間
金槌 ・どこにでもある ・遺骨が飛び散る ・粉砕している姿は怖い 6時間
薬研 ・美しい形 ・少量の粉砕には適 ・超微粉末になる ・使い方にコツがある ・遺骨が少ししか入らない ・遺骨が飛び散りやすい 5時間
粉骨彩心 ・多量の遺骨でも全部粉砕 ・世界中の散骨に使用可 ・遺骨が飛び散りにくい ・手作業なので疲れますが 故人様への奉仕です 1~3時間
粉骨彩心α ・2万5千回転のモーターであっというまにサラサラの粉になります ・ちょっとうるさい掃除機程度の音がします 30分~1時間

自分の手

自分の手

過去に道具なんて要らない、

自分の手で粉骨するという素晴らしいチャレンジ精神の方がおられました。

遺骨を手で握ったり、両手で割ったり擦ったりして何日もかけて粉骨したそうですが、

どうしても無理だと分かり、諦めたそうです。

私の所で残りの部分を粉骨して差し上げましたが、

やはり硬い部分の粉骨は素手では無理ですね。

でも故人様のとても良い供養になったと思います。

乳鉢と乳棒

乳鉢と乳棒

少量の薬品をすり潰したり調合したりするのに使いますので、

小型のものが多く、20cmを超えるものになると1万円を超える値段です。

柔らかい遺骨は問題ありませんが、硬い遺骨を粉砕しようとすると相当な力が必要で、

乳棒で叩くのが有効ですが、叩くと飛び散ってしまいます。

大人の方の遺骨を全量粉骨するのはかなり難しいと思います。

柔らかい遺骨だけを少量選んでペンダントに入れるぐらいの粉砕には向いています。

少量を粉骨するだけなら、すり鉢よりも掃除がしやすいです。

すり鉢とすりこ木

すり鉢とすりこ木

30cm程度の大きさがあれば遺骨をかなり入れることができ、

腕力と長時間続ける根気さえあれば可能です。

他にボウルとふるい、トレー、スコップ、刷毛などが必要です。

私も実際に何度もやったことがありますから。手には豆が出来ますが、

ご奉仕の作業ですから勲章です。

底に滑り止めが付いていても力をかけてごりごりやっていると、

すり鉢が勝手にどんどん動いて遠ざかっていきますので、

股を広げて両足で挟むのがベストですが、格好はとても悪いです。

欠点としては相当に力が要ること、すり鉢を両足で押さえていないと動いていくこと、

時々中身を全部出してふるいにかけて未粉砕の遺骨を戻す必要があること、

中の遺骨が飛び散りやすいこと、粉塵が舞いやすいこと、

すり鉢の目が詰まりやすいこと、

すり鉢の目に詰まった遺骨は針などの尖った物で掃除してもなかなか取れないこと、

すりこ木に硬い遺骨が喰い込むことなどがあります。

一度使ったすり鉢は、他の用途には使用出来なくなってしまいます。

金槌

金槌

正確には金槌と布袋が必要です。

そのまま遺骨を叩くと、どこに飛んでいくか分かりません。

遺骨を布袋に入れて金槌で叩きます。

打撃力が有効ですから、これで結構いけると思います。

似たような方法で金属バットがありますが、

人に見られたらマズイかもしれません。

私はこんな恐ろしいことやろうとは思いませんが、

実際にこの方法で粉骨している散骨業者がいました。

粉骨も葬送の儀式です、基本的に人に見られたらマズイと思う方法は

故人様には喜んでは頂けないと思います。

薬研

薬研

時代劇にも登場することがあるので、テレビで見たことがあるかもしれません、

江戸時代からある漢方薬を煎じるための「薬研(やげん)」です。

溝の中にお遺骨を入れて両手で棒を握り、丸い円盤でごりごりと擦ります。

円盤には遺骨を割る効果と擦る効果があります。

出来上がりの粉末は薬として飲めるぐらいのとても細かい粒子になるので、

ふるいにかける必要はありません。

私はこういう道具が大好きです。

今でも粉骨するのに使うことがありますが、少量の微粉末が必要な粉骨向けです。

たくさんの遺骨を入れると、こぼれやすいことや、

硬い遺骨の場合には、飛び散りやすい欠点があります。

多量の粉骨では腕と肩と腰が痛くなってしまいます。

使い方にはコツがあり、習得するまでに結構時間がかかります。

 粉骨彩心

粉骨彩心

私が千体以上の遺骨を粉骨し続けて習得したノウハウを形にしたのが

「粉骨彩心」(フンコツサイシン)です。

人やペットの粉骨を手作業で粉砕する専用の装置です。

必要なものが全て付いていますので、他に何も準備する必要はありません。

出来上がった粉末は1ミリ以下の粒度となり、

誰が粉骨しても粒度のばらつきが無く、世界中どの国でも問題なく散骨できます。

粉骨彩心α

粉骨彩心α

私も齢50を過ぎて連続の粉骨作業で腰を悪くしてしまいました。

高齢の方や力の無い方でも粉骨出来るようにと開発いたしました。

粉骨彩心αは、電動なので、力作業はほとんどありません。

出来上がった粉末は完璧なパウダーになります。

遺骨に触れる部分が交換できるというのが最大のポイントです。