お墓の石のほとんどが遠い外国から運ばれてきますが、お墓がたくさん並んでいますとどうしても個性に乏しくて代り映えがしないので、なるべく珍しくて高価な石、そして斬新なデザインを選びますと結構な金額のお支払いとなるのですが、一生一代の事だからと奮発して造ったお墓でも、後継者が居続ければとても幸せなことで、何の心配も無いのですが、いざ後継者がいないという事態になってしまいますと、せっかく造った立派なお墓も草木に覆われ、周りに迷惑を掛けてしまいますし、何よりもお墓の中のご先祖様が一番悲しまれるのです。
墓じまいをする時に思う事は、特に新しい石であったり、高価な石材であった時には、実にもったいないとおもうのですが、たとえ短期間であってもお墓の機能を果たしていたのなら、それなりの価値が有ったというものですが、人間の経済活動の浅はかさが自然を破壊していることは事実です。
これからの時代、お墓の在り方を考えていかなければなりません。散骨、あるいは墓じまいと散骨含めて自然に優しい葬祭であることが大切なのです。