東京都は我が国の中では最も人口の多い自治体で、
地方からの流入者が多く、故郷の家やお墓をそのままにしていて、
新たにマンションを購入したり、家を建てたという方がほとんどです。
家は毎日生活する場ということから、どうしても必要で、
この問題は解決したとしても、お墓の問題は、
今すぐにということではないために、後回しになってしまいます。
都営の霊園は満杯所帯で、空きの抽選待ちの倍率は高く、
このような背景からも、散骨の利用者が増えているのです。
しかしながら、散骨に関しては法律としての墓地埋葬法に
規定されていなくて、国としても動向を見守っているという状態なので、
非合法ということではありませんが、
完全に合法ということでもありません。
東京都福祉保健局の散骨に関する留意事項は東京都の見解ですが、
国としての立場も記載されています。
この問題については、国民の意識、
宗教的感情の動向等を注意深く見守っていく必要がある
と記載されているように、国や都としては、宗教的な感情については、
立ち入らないということにも感じられますが、
逆に言うと、宗教的な感情や意識というものは、
しっかりと持っておく必要があると思います。