散骨-文書

最近は葬送の世界にも「価格ドットコム」や「ホテル予約サイト」のような仕組みが次々と導入され、スマホで最安値の会社が簡単予約が出来るようになって参りました。

以前から料金が高すぎるとか、明瞭な会計ではない、ぼったくりなどの批判が多い葬儀業界のことですから、少しでも安くて安心なサービスを利用したいというのは誰しも同じことで、人が亡くなるという急な事態の中で悲しみに沈みこんでまともな判断が出来ない人から合理的にボッタくるのですから、必要悪と言われても仕方ありません。

こういったぼったくり葬儀社に代わって出て来た値段が安い家族葬や散骨樹木葬にしても一皮むけば悪の巣窟であることに変わりなく、死者からいかにお金をはぎ取るかということを美しいメニューで飾っているのです。

所詮商売ですから亡くなった人を餌にお金を取るということは悪い事ではないのですが、中身の無い形だけのものばかり揃えて依頼主や参加者を誤魔化し、死者があの世に送られていないということに危機感を感じております。

死者をあの世に送り出すという大切な目的がサービス合戦の陰に隠れて、どんどん無くなっているのです。

当たり前のことを当たり前にするだけのことですが、NPO法人やすらか庵は最初からこのテーマに真面目に取り組んでいます。