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私は15年間散骨の仕事に携わっていますが、散骨する場所として海と山を比べた時に、海が最も多いと思います。
私達の生命の祖先は海から産まれたと言われており、広大な海にやすらぎや癒しを感じる方はとても多いのです。
世界中に繋がっていて、どこにでも行けるような気がする、自由で束縛されないことを好む方が最後に還る場所としてあこがれるのです。
散骨するにはまず粉骨→自分で粉骨する道具の特集-レンタルを利用して自分で粉骨しよう–
目次
海での散骨について
散骨する場所として最も問題の無いのが海での散骨です。公海上は誰の所有でもないからです。海上保安庁や法務省、運輸省などに問い合わせしても散骨は禁止している省庁はありません。
大海原への旅立ちという意味ではなるべく沖に出ることが好ましく、散骨業者に頼めば船の手配をしてくれます。また、自分で船を所有していればいつでも散骨に出かけられます。親しい人が船を所有していれば頼んでみるという手もあります。特に故人様と親しい人であれば、案外気軽に受けてくれるものです。
身内の方に船の免許を持っている人がいれば、レンタルボートの使用も可能です。船長付きの船のチャーターはレジャーには対応しますが、散骨の旨を伝えると断られることがあります。
フェリーに乗って散骨するという方法もありますが、不特定多数の人が乗船していますので、誰かに見られたり注意されたりする可能性があり、堂々とは出来ません。
夏場に営業している時間貸しの手漕ぎボートを利用するということも可能でしょうし、手漕ぎのゴムボートやカヌー、2馬力の船外機が付いたゴムボートは免許が不要ですので、レジャー目的で購入して散骨にも使うという手もあります。釣りなどのレジャーに使えば海をより一層身近に感じることが出来ます。但し自然の海に出るという以上は海上のルールとマナーは守り、自己責任にて行ってください。
他には岸壁や堤防、橋の上、海岸などで散骨される方がおられますが、法律違反ではありませんが岸に近すぎるという点で厳密にはマナー違反です。
但し岸からの距離については日本ではどれだけの距離で行ってくださいという決まりは現在ありません。しかし波打ち際というものは、岸に打ち寄せられますし、誰かが歩いた時に踏まれるということは最悪の事態です。
山でも海でも基本的に誰も来ないような所で散骨すべきです、撒いたものが誰かに踏まれてしまったら、尊厳も何もありません。
厳密に言いますと、いくら細かいパウダー状にしたからと言って、遺灰は水に即効溶けるものではありませんし、水よりも重いので、沈み加減に拡散していくものです。岸に近すぎたり、水深が浅すぎると、拡散されにくいことになります。
2010年8月に肺がんで亡くなった芸能リポーターの梨本勝さんの遺骨の一部をお台場付近の海上で散骨する写真がニュースで公開されましたが、よく見てみると、船には乗っているものの、すぐ後ろに岸が写っていますので、岸に限りなく近い場所であることが分かります。
一部を散骨したことと、皆に慕われて有名な梨本さん故にクレームが無かったと思いますが、散骨を身近なものにしてくれた功績はとても大きいと思います。
散骨事情というものはどんどん変わっていきます。今は様子見の時期なのかもしれません。
芸能リポーター梨本 勝さんの散骨の様子は
ソース:ニッカンスポーツ・コム(nikkansports.com)
海での散骨での注意点として
- 岸から充分に離れていること
- 航路、漁場、海水浴場を避けること
- 遺骨は必ず2ミリ以下の粉末にすること
- 遺骨と共に手向けるものはなるべく少なく、自然に還るものであること
- 花は花束ではなく、茎などを取り除いた花びらの部分であること
法的な決まりは一切ありませんが、地球環境の保全という観点でマナーを守りましょう
散骨のマナーについては、当サイトで提案していますので、参考にしてください
海の散骨に必要なもの
遺骨を粉末にすること(粉骨)
粉骨とは遺骨を粉状にすることで、海に限らず散骨する時には必要なことで、遺骨をそのままの姿で散布すれば、法律違反になってしまいます。
粉骨については2ミリ以下の粉状にするという基準が定着化しつつあります。
NPOでもおすすめの粉骨があります。
どの業者でも大抵は機械の中に遺骨を入れて蓋をし、スイッチを入れるだけです。
粉骨というものは、本来遺骨が自然の中で長い時間をかけて土や自然に還っていくものを、私達の都合で短時間で粉にしてしまうものです、最大限手間をかけて皆が参加して、故人に対して声をかけながら行う儀式であるべきです。
やすらか庵ではこういったことに対して価値観を持ち、手間を惜しみません。亡き人に対して、ありがとうの気持ちがあれば自然とこうなるのです。
メモリアル品
粉骨したお遺骨は可能な限り手元に残すようにします、その理由は
- 遺骨を全部散骨すると、礼拝の対象がなくなる
- 祭壇などにお祀りできる
- 亡き人を身近に感じることができる
- 納骨する必要性が出てきた時にでも対応できる
- 思い出の地に出かけた時などに、ほんの少し散骨することができる
- 後継者として最後まで遺骨を守り通せたという安心感が得られる
遺骨というものは本来、後継者が祀るものであり、祭祀権と言います、故人の遺骨をお祀りするという条件の下で、家や財産などを受け継ぐのです。
散骨などの理由で遺骨を自然にお還しする場合にでも、ほんの少しのお遺骨を残して大切にすれば、故人様のことを最後まで守り通せたという責任が果たせるのです。
そのメモリアル品は、ご自分が万一の時には棺桶に入れてもらいます。これで故人様もきっと満足して頂けます。
近年は手元供養品ということで、ペンダントタイプや置物タイプのものなど、いろんな物が出回っていますが、やすらか庵では故人様の供養にふさわしい、末永く使えるようなメモリアル品を、代表自ら作成しております。遺骨を入れて一生持ち続けるものとしての条件は
- 名前やメッセージを入れることが出来る
- 同じものが無い、こだわりの手作り品
- 丈夫な事
- 棺桶に副葬品として入れる事ができる
手元供養やすらか庵で販売しています。
亡き人の供養と言う意味では、手作りというのが、最もふさわしいと実感し、ただひたすらに作り続けています。
またNPO法人やすらか庵の散骨やを利用された方にはメモリアルお守りを3つ、
NPO法人やすらか庵の粉骨を利用された方には、メモリアルお守りを2つ差し上げています。
水溶性袋
海の散骨に必要なものとして、水溶性袋は必需品です。
水溶性袋とは、粉状にしたお遺骨を入れて、散骨時には水に溶ける袋のことです。普通の紙で出来た袋だと、水に浸けるといつまでも浮かんだままで漂いますので、まるでゴミの不法投棄のようですが、水溶性袋は水に浸けるとすぐに分解していくので、環境に優しい素材だと言えます。
地球環境に優しい散骨は、これからの時代、とても大切なことです。
水溶性袋はここで購入できます 水溶性袋購入
水溶性紙を水に浸ける実験
紐に吊るした水溶性紙
水に浸けるとすぐに紐から外れます
2、3分で完全に水に溶けてしまいました
上から見ると水に溶けて完全にほぐれています
水溶性袋のメリット
水溶性袋を使うメリットは、粉状の遺骨を袋に入れたままで自宅にお祀り出来ることです。
バスケットや箱に入れてお祀りすれば、とても見栄えがよく、散骨する時にはそのまま持って行けるので、いつでも散骨が可能な状態になります。
但し水溶性袋はとても湿気を帯びやすいので、水溶性袋の上にビニル袋をかけておけば、長期間の保管でも湿気てしまうことはありません。
お遺骨を水溶性袋に入れる時には、散骨に参加する人数分に分けておき、実際の散骨の時には袋を一人一人に手渡しすれば、皆が平等に参加することが出来ます。
水溶性袋に入れておけばそのまま家でお祀り出来ます
海で散骨する時にはお花で盛り付けします
水溶性袋の使い方はYou Tubeにアップしています
花
海での散骨は、散骨した瞬間から遺骨の粉がどんどん拡散していくので、すぐに見えなくなってしまいます。
お遺骨は粉末にしても水より重いので、沈みがちに拡散していきます。浮いたままで拡散することはありません。
海の散骨の場合、お花は故人様に手向けるという目的の他に、海に浮かびますので、散骨した場所の目印になるという役割を果たしてくれます。
お花は海流に乗って拡散していきますので、お遺骨の流れていく方向を示しています。海の上に浮かんだお花はとても綺麗です、散骨した後にお花をお見送りすれば、感激がこみ上げてきます。
海に散骨した時のお花
出来ましたら、お花の準備も皆が参加して行いましょう。やすらか庵の散骨では、こういったことも参加して頂いております。
花の事前準備
散骨に使う花は家で準備して持って行けば、散骨する時に慌てることはありません。
海の上で色が良く映える色は白、黄色、ピンクなどの明るい系統の色です。
青や紫の花は海の色に同化してあまり目立ちません。
近くで見ても青の存在は薄いです
遠くで見るとこんな感じです
菊やカーネーション、バラは年間を通して値段が安く手に入る花です。
一般的にバラなどの棘のある花は葬儀には使いませんが、花びらだけの使用なので、気にする必要は無いと思います。
大人数の散骨では菊やカーネーションなどの花がたくさん取れるものをベースにして、カサブランカなどの大柄の花をアクセントに使います。カスミソウやスターチスも結構使えます。
故人様が好きだった花があれば、その花だけで充分でしょうし、自宅の庭にある花を使えばそれが一番いいかもしれません。
散骨に参加される方が花束を持ってくることがありますので、ハサミを準備していれば万全です。散骨する時には花びらだけを切り取って手向けてください。セロファンや紙、銀紙や輪ゴムが付いたままの花束を海に手向けることはルール違反です。お花を手向けるタイミングは散骨の後です。
事前に花びらだけを切り取って
このように準備しておきます
ビールやお酒、コーヒーなど
ビールやお酒、コーヒーなどの飲み物は、どうしても必要なものではありませんが、生前中に故人様が好きだったり、闘病生活が長くてお酒を飲むことが出来なかったなどの場合に手向けられることが多く、少量であって中身だけの投入であれば環境への負担は少ないので、問題ありません。
ビンや缶は必ず持ち帰ってください。
故人様が大好きだったコーヒーを家で作り、ポットに入れて持ってくる方もおられました。とても温かい心遣いだと思います。
お清めということで散骨の前にお酒を撒く人もおられますが、飲み物を手向けるタイミングは基本的に散骨の後です。故人様のために手向けるものだからです。
お手紙
散骨の時に故人様との思い出や感謝の言葉を手紙にしたものを読めば、故人様への思いを共有出来、参加されている皆の気持ちが一つになることで、思い出深い散骨になります。
この時読んだお手紙は、家に持ち帰ることになりますが、水溶性の紙に書いておけば、散骨の時に海に手向けることが出来ます。
音楽
故人様が好きだった曲や思い出の曲を散骨の時に流せば、感動のあまり、涙が止まらないことがあります。
音楽の力は不思議なもので人の気持ちと周りの情景を優しく包み込んでくれて、故人様のお見送りを神聖なものにしてくれます。
現地で準備出来ない時には、小さな電池式のラジカセを持っていきます、中にCDやテープを入れておくのを忘れないでください。
大人数の時には、外部マイクの付いた大き目のラジカセがあれば、皆によく声が届きます。
海の散骨の式次第
海での散骨は、散骨した瞬間から遺骨の粉がどんどん拡散していくので、すぐに見えなくなってしまいます。
散骨した後は、見えなくなるまでゆっくりとお見送りいたしましょう。
散骨した後になって故人様へ手向けるものを忘れて急いで探したりすることのないように、散骨の段取りは決めておきたいものです。
- 散骨地点到着
- エンジン停止
- 開式の鐘
- 合掌または一礼
- ご挨拶
- 故人様への言葉
- 音楽
- 参加者にお遺骨の手渡し
- 散骨
- 献花
- お酒を手向ける
- エンジン始動
- 散骨地点を3周
- 汽笛長音3回
- ゆっくり発進
- お見送り
- 花が見えなくなったら船内に移動
- 巡航速度
- 帰港
大切な事
ここで特に大切なことは4番の合掌または一礼と、6番の故人様への言葉です。
宗教に関係あっても無くても、故人様を敬う気持ちと、故人様に対する語り掛けの言葉、これが無ければ散骨とは言いません。
業者の中には葬送の基本であるこういったことを知らない所が多いです。
家族の方が行う分には、心が籠ってさえいれば形式にこだわる必要はありません、しかし業者に頼む分には、こういった所がいい加減だと故人が迷います。
もっと言えば故人様に語り掛ける言葉は、
- 紙に書いてあること
- 故人の名前が書いてあること
です、儀式をする時に司祭者もしくは代表者が読み上げる文書(もんじょ)です。
海での散骨の仕方
実際の散骨では誰かが「こういう風にしてください」という指示がないと、誰も始めることはありません。
散骨なんて、ほとんどの人が始めてですから、テレビでぐらいしか見たこともありませんし、遺骨がとても大切なものであるから故、「へまをやらかしては失礼な上に、恥をかく」という気持ちが働くのです。
順番としては、血縁関係の深い順からしていくか、皆で一斉にするかです。
散骨を仕切る人は皆さんに「こういう風にしてください」という具体的な指示をすることが大切です。
主催者の方は、まずは皆に故人様の遺灰が入った袋を手渡してから、風向きを見て、左舷か右舷の遺灰が戻ってこない方に皆を案内して、一人一人に散骨してもらいます。
遺骨を袋から出しながら散骨
最も多いやり方がこれです、まずは水溶性の袋の口を開けてからなるべく低い位置にもって行き、少しずつ海にこぼしていく方法です。
ポイントはなるべく低い位置であることと、風上から行うことです。自分の立ち位置が風上で、風下に海となるように場所を選びます。それでも海の上では風の向きがよく変わりますし、風が船に当たって舞うこともあるため、船縁(ふなべり)よりも低い位置で散骨すれば風で戻ってくることはありません。
最初に少し撒いてみれば、どちらに飛んでいくかが分かりますので、自分の方に戻ってくるようでしたら止めて、海の方に飛んでいくようでしたら、そのまま撒き続けます。
遺骨を袋から手にとって散骨
ドラマ「世界の中心で愛を叫ぶ」を見た方がかなり影響されていると思います。
故人様の遺骨を手にとって、手を真っ白けにしながら散骨出来る人は、故人様に対する愛情の強い証ですが、自分の手でお送りするということは、人間として最も自然なことなのかもしれません。
こういう場合には、海の水で遺骨の付いた手を洗うのがよいでしょう。
袋のまま投げて散骨
遺骨の入った袋をそのまま海に投げ込みます。
風の強い日などには、中を出して散骨しようとすると、自分や参加した人にかかってしまうことがあります。場合によっては目や口に入ってしまい、散骨に行ってお遺骨を食べてしまったということにもなりかねません。風があってもなくても、この方法が最も無難です。
余談ですが、振りかぶって思いっきり遠くに投げた方もおられましたが、「おやじ〜行ってこいよ〜」という叫び声は今でも忘れられない思い出です。
海の散骨の服装
海の散骨は特に船に乗る場合には、足を滑らすと海に落ちてしまいますので、靴はゴム底のスニーカーがおすすめです。
服装は潮風に当たることも考えて、普段着か、ちょっとしたお出かけの服装が良いでしょう。
喪服はとても目立ちますし、花を持って船に乗り込んだりすると、すぐに散骨だと分かりますので避けた方が無難です。
一人だけ喪服を着ていたりすると、とても恐縮してしまいますので、主催者の方は、参加される方に「服装は普段着でどうぞ」と案内しておくことが必要です。
散骨地点を3周する理由
海の散骨では散骨地点を3周してから帰港します。正確には左回りに3回廻ります。
これは私ある習慣に倣って実践していることで、絶対にしなければならないことではありませんが、ちゃんとした理由があります。
それは人間は生まれる時には右回りに3回廻ってこの世に出てきて、亡くなる時には左回りに3回廻ってあの世に還っていくという言い伝えからです。
今でも地方の葬儀で「左回り3転の儀」として行われていて、棺おけを担いだ人達が玄関先で左回りに棺おけを回すのです。
回るという動作は生命が産まれてきたり亡くなる時には宇宙の原理として自然なことかもしれません。
実際の散骨では、散骨してからすぐに帰るよりも、散骨した海域に花が浮いている周りを廻ってから帰っていく方が、お見送りという意味ではより印象的だと思います。
この方法は、私が僧侶として長年葬儀に関わってきて気が付いたことを形に表したものです。
もう一つ大切なことは、この3回回った後は、もう帰港する訳ですから、最後のお見送りとなりますので、手を合わせて祈りましょう、声をかけてあげましょう、海の上ですから叫んでも良し、大声で泣いても良し、人のことなんて気にせずに、あなたと大切な故人様とのお別れですから、悔いの残らないようにいたしましょう。
散骨地点はGPSで確認すること
散骨地点はGPSで確認して記録しておきましょう。また同じ所に行きたいと思った時に、正確な場所に行くことが出来ます。
例えば夫婦のどちらかが先に亡くなって散骨した場所を記録しておけば、後々、連れ添いの方が亡くなった場合に、同じ場所に散骨してさしあげることが出来るからです。
夫婦や親子、兄弟であれば、同じ所で散骨することは、とても幸せなことだと思います。全く同じ場所でなくても構いません、大切なことは、同じ所に散骨して差し上げたという思いを自分と故人様で共有することです。
海の散骨のおすすめは
海の散骨では個々に希望の場所や憧れの場所があるものですが、あまり場所にこだわりすぎると実現が困難になることもあります。
海での散骨は、散骨した場所が思い出の場所にはなりますが、お墓になる訳ではありません。故人様を送り出す玄関口みたいなものでございます。玄関口に撒くだけでしたら目的地まで到達することは出来ません。大切なことは散骨により故人が旅立ってくれたかどうかだと思います。
NPO法人やすらか庵の散骨は故人様を送るための散骨にこだわり続けています。
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