近年はお葬式の簡略化が進み、あまり多くの人を呼ばずに
身内の者だけで小さなお葬式を行う家族葬が人気です。
簡略化が進んだと言っても、着ていく服装だけは定番の喪服で、
これだけは今も昔も変わらないものです。
亡くなった方に礼を尽くすという意味で、喪服は正式な服装なのです。
散骨も葬送の儀式ではありますが、お葬式が厳粛な儀式であったこととは
対照的に、より一層身内の者だけで簡素に行う傾向があります。
散骨の時には平服をおすすめいたします。
お葬式がホールや斎場という閉じられた空間で行われることに対し、
散骨は海上や山中などの自然の中で行われるからです。
船の上では潮風が当たりますし、滑ったりすると危険です。
山中を歩くには、山歩きの服装でないと危険です。
散骨に来られる方にご案内する時には、必ず服装に付いて
「平服でどうぞ」とか、「お楽な格好でお越しください」
などのご案内をするようにしましょう。
特に年配の方は、このようなご案内がないと、喪服で来るでしょう。
案内の仕方が中途半端ですと、一人だけ喪服で来たりすると、恥ずかしい
思いをさせてしまうことになります。